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4.5
まるで、エンパイア・ピクチャーズの「死霊のしたたり」に関係しているかの様な邦題が付いていますが、続編でもなんでもありません。監督がエンパイア・ピクチャーズにゆかりのあるブライアン・ユズナだというだけで付けられてしまった出鱈目な邦題です。BOXに付けられた副題「Silent Night, Deadly Night」からもコアなファンにはお分かり頂けていると思いますが、「新・死霊のしたたり」とは、れっきとしたシリーズ物の4作目にあたる作品なんです。そのシリーズはなんと「悪魔のサンタクロース」。サンタクロースに扮した殺人鬼が人々を襲う作品として、ホラー映画好きに認知されているシリーズ物なんです。しかし、邦題に「サンタクロース」を冠した作品は2作目までで、尚且つ、本シリーズは3作目の「ヘル・ブレイン 血塗られた頭脳」で既にサンタクロースの姿は消えており、この4作目に至っては内容まで無関係な代物となってしまいました。シリーズ唯一の共通点はクリスマス・イブという事のみ。辛うじて前作に出演していた者の名前が出てきますが、殆ど同姓同名レヴェルで物語的には繋がりがありません(汗)凄まじく出鱈目なシリーズ構成なんです。邦題が出鱈目になるのも無理ない事だったのかもしれません。4作目の特殊メイクには関西出身の特殊メイク人スクリーミング・マッド・ジョージが参加しています。ブライアン・ユズナと組んだ「ソサエティ」ほどのインパクトはありませんが、相変わらずの気色悪さで、本作の見所となっておりました。それ以外、誉められる点は正直ないのですが、長らく廃盤だった本作、そして、3作目にあたる「ヘル・ブレイン 血塗られた頭脳」、5作目の「キラー・ホビー/おもちゃが殺しにやってくる」が入ったBOXを入手すれば、「悪魔のサンタクロース」シリーズを国内版DVDで揃える事も可能となるのです。正直、無理だと諦めていたシリーズのDVDコンプリート。今回の発売は、80年代トラッシュ・ホラーのファンには堪らないサービスとなりました。アイ・ヴィ・シーさんには大感謝です。